2026.02.25

設計事務所が教える「崩落の予兆」と対策

皆さま、こんにちは。アーバンクリエイトの木村です。

2025年9月に東京都杉並区で起きた擁壁崩壊のニュース、覚えていらっしゃいますか。

高さ4~5mの擁壁が突然崩れ、上に建っていた住宅まで巻き込んでしまった、あの衝撃的な事故です。 あの出来事以降、 「うちの擁壁にもひびがあるんですが、これって大丈夫なんでしょうか」

といったご相談が本当に増えました。

もしご自宅に擁壁があれば、同じように不安を感じられた方も多いのではないでしょうか。

建築に携わる私たちにとっても、改めて“擁壁の維持管理の難しさ”と“責任の重さ”を強く考えさせられる出来事でした。

そこで今回は、建築士の視点から 既存擁壁で特に注意したいポイント を、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

★ 設計のプロが気にする「3つの危険サイン」

1. 水圧の増加(私道の亀裂は要チェック)

擁壁が壊れる原因の多くは「水圧」です。

擁壁に水抜き穴が無い、または、穴が詰まって水抜きができないことがあると、強い水圧がかかります。

もし擁壁が外側に“ふくらんで”見える場合は、かなり危険なサインです。

2. 「二段積み」構造の弱さ

下が古い大谷石、上がコンクリートブロック…というように、異なる素材を継ぎ足した擁壁は、構造的に一体性が弱くなりがちです。

特に継ぎ目に負荷が集中し、地震や大雨のときに壊れやすくなります。

3. 大谷石の経年劣化(既存不適格の可能性)

古い擁壁に多い大谷石は、水を吸いやすく、年数が経つほど強度が落ちていきます。

現在の基準では認められないケースも多く、法的な面からも見直しが必要になることがあります。

★ 私たちが提供できる 「安心」

擁壁は“ただ直せばいい”というものではありません。

お客様の暮らしにとって何が最善かを、一緒に考えることが私たちの役目です。

・精密診断とモニタリング

伸縮計(クラックゲージ)などを使い、科学的に現状を把握します。

・抜本的な改修計画

私道の止水対策から、必要に応じてRC造(鉄筋コンクリート)への造り替え、補強土工法まで幅広く検討します。

・公的支援のサポート

自治体の助成金制度(危険擁壁改善事業など)を活用できるよう、書類作成や手続きもお手伝いします。

★ まずは「今の状態を知ること」から

擁壁の崩壊は、突然起きるように見えて、実は長い時間をかけて“予兆”を出しています。

・ 壁に大きなひびがある

・ 雨の日に水が噴き出している

・なんとなく前より傾いて見える

こうした小さな違和感が、将来の大きなリスクにつながることもあります。

少しでも気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

私たちが専門家の目でしっかり確認し、安心して暮らし続けるための最適な方法をご提案いたします。

写真01
写真02

ホームページはこちら(JP / EN)

写真03

左奥:来客Hさん 左前:Sさん 右奥:木村さん ★全員、一級建築士保持者

写真04
写真05

建物再生の可能性を語り合った、2月の来訪者編

2月のある日、某大手メーカーの設計技術者の方が、私たちの事務所へ見学にいらっしゃいました。

普段は自社施設の建設を建築設計事務所に依頼されることが多いそうで、「実際の建築構造設計の現場って、どんな流れで進んでいるのか知りたいんです」と、とても熱心にお話を聞いてくださいました。

実務のプロセスを一つひとつ見ていただく中で、特に興味を持っていただいたのが、私たちが取り組んでいる “構造を軸にした建物再生事業” です。

老朽化した建物を、構造面からしっかりと再生していく取り組みは、大手メーカーの方にとっても新鮮だったようで、たくさんの質問をいただきました。

こうして外部の技術者の方が当社を訪れ、率直な疑問や視点を共有してくださるのは、私たちにとっても大きな刺激になります。

今後も、建築の専門性を開きながら、より多くの方に“構造の面白さ”や“建物再生の可能性”を知っていただければと思っています。


発行元:株式会社アーバン・クリエイト

代表取締役社長 木村 太

〒103-0024

東京都中央区日本橋小舟町9-4 イトーピア日本橋小舟町ビル6F

電話 :03-5847-4440

メール:info@urban-c.co.jp

他の記事を見る

View All
Contact

お問い合わせ

資料請求やお問い合わせは電話・お問い合わせフォームより承っております。
どんな些細なお悩みごとでも、まずはお気軽にご相談ください。

株式会社アーバン・クリエイト
MENU
株式会社アーバン・クリエイト